「花鈴ちゃんも初めまして。東 芽衣子です」
お姉さんの隣にいる、可愛い編み込みヘアの花鈴ちゃんと同じ目線になるようにしゃがんで、怖がらせないようにとにっこり挨拶をすると、
「……はじめまして……」
花鈴ちゃんは小さな声で挨拶を返してくれた後、それっきりぎゅっ、蒼介さんの足にしがみついて離れなくなってしまった。
「あらあら、ごめんなさいね、芽衣子ちゃん。この子ちょっと人見知りなのと、蒼介のこと大好きだから芽衣子ちゃんにヤキモチ妬いてるのかも」
フォローしてくれるお姉さんに、
「いえいえ!」
と顔の前で手を振る。
蒼介さんの方を見るとぱちっと目が合い、困ったように微笑んでいた。
そういえば前に蒼介さん、姪っ子さんにすごく懐かれてるって言ってたもんな、と思い出す。
花鈴ちゃんと仲良くなりたいけど、これは時間が掛かるかもなぁ、と悟った瞬間だった。
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リビングの一画に、ジョイントマットを敷いたスペースがある。
かつて我が家にもあった、創太専用スペースである。
お姉さんの隣にいる、可愛い編み込みヘアの花鈴ちゃんと同じ目線になるようにしゃがんで、怖がらせないようにとにっこり挨拶をすると、
「……はじめまして……」
花鈴ちゃんは小さな声で挨拶を返してくれた後、それっきりぎゅっ、蒼介さんの足にしがみついて離れなくなってしまった。
「あらあら、ごめんなさいね、芽衣子ちゃん。この子ちょっと人見知りなのと、蒼介のこと大好きだから芽衣子ちゃんにヤキモチ妬いてるのかも」
フォローしてくれるお姉さんに、
「いえいえ!」
と顔の前で手を振る。
蒼介さんの方を見るとぱちっと目が合い、困ったように微笑んでいた。
そういえば前に蒼介さん、姪っ子さんにすごく懐かれてるって言ってたもんな、と思い出す。
花鈴ちゃんと仲良くなりたいけど、これは時間が掛かるかもなぁ、と悟った瞬間だった。
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リビングの一画に、ジョイントマットを敷いたスペースがある。
かつて我が家にもあった、創太専用スペースである。