「…バーカ」
わしゃわしゃとあたしの髪を撫でるその手は いつもより優しくて
温かい、笑顔だった。
「なっ…
それにあたし、パーカーちゃんと持ってきたんだから!」
…パーカーはまだ要らないかなって思ってたから、荷物の中に詰め込んで琉生に預けていたのだけれど。
「…ならさっさとパーカー着てろ。
そうすりゃ俺もTシャツ着るから」
何だかんだ言って、いつも琉生は優しい。
…ねぇ 琉生。
貴方がこんなに優しいのは…
あたしがお嬢様だからなの?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…