「泣いてるんですか…?僕、九条和臣と申します。あなた様の名前は?」 「………璃宮茗花…」 ――これが、あたしとあなた 和臣との出会いだった。 「璃宮さん?あ、和臣って呼んでくれて結構ですよ」 「…茗花でいいよ。――――…和臣」 あたしが少しだけ微笑むと、満面の笑みを返してくれた和臣。