ゆかりと依子に背を押されて、私は先生の隣に立った。



先生が私の手を引っ張る。



「俺、直と幸せになるから。みんなも、俺に負けないくらい幸せになれよ!!」




私はペコリと頭を下げた。




「あ~あ。俺、矢沢さん好きだったのにな」


そんなことを言う男子に、先生が言う。



「俺の矢沢に手、出すなぁ!」




冗談だよって先生は笑いながら、もう一度私の手を握った。





「報告遅れてすまなかった。これからもよろしくな」



「よろしくお願いします!!」





私も先生と一緒に頭を下げた。