「俺に何度も味見させて、美味しいやきそば作ろうと必死でさ。文化祭当日は、自分の当番の時間が終わっても、みんな手伝ってて・・・誰も文句言わず頑張ってた。いつの間にかお前らはすごく成長していた。俺が何も言わなくても、自分達で考えてしっかりと行動できるようになってたんだよな」



先生は懐かしい昔を思い出すように、遠くを見つめた。


みんな思い出していた。



あの日のこと。

やきそばをいっぱい作って、いっぱい売って、本当に楽しかった。


団結ってこういうことなんだなって感じたのを覚えてる。




「売上金を、海外のボランティア団体へ寄付すると聞いた時は、マジで泣きそうだったんだぞ。他の先生に自慢したかった。俺のクラスの生徒すっげーだろ?って。俺の誇りだった。お前らは、俺が目指していた以上のクラスを作ってくれた」