【芦田梨花side③】

私は忍がいなくなった家の中で、忍の呪いに怯えていた。


(いつかは来るかもしれないと思っていた忍の呪いが本当に来てしまった……。

このままだと、私は忍の呪いで三日以内に死んでしまう。

どうにかしなくちゃ……。

忍の呪いを解かなくちゃ……)


忍が家の中から消え、恐怖は去っていったはずなのに、私の体はガタガタと震え、心臓の音が鳴り止まなかった。


そして私の頭の中に残酷な死に方をしたクラスメイトの顔が浮かんだ。


私は自分の未来が急に暗闇に包まれたことを感じながら、どうにかして生き延びることを考えていた。