その愛しい声に、クラウディアが顔を上げると、紺色のシャツに白いパンツを履いた創がニコリと微笑みながら手を振っていた。クラウディアは言葉を発することなく創に抱き着く。ずっと触れられなかった温もりに、ようやく触れることができた。

「馬鹿!寂しかった!」

クラウディアが少し泣きながら言うと、創は「ごめんね」と言いながらクラウディアを撫でてくれる。子どもをあやすような手つきだが、クラウディアは嬉しくてたまらなかった。

「あれ?シャンプー変えた?お花の香りがする……。あと、そのバレッタ新しく買った?とてもよく似合ってるよ」

しばらく会えなかったからか、普段は恥ずかしがる創がこんなにも褒めてくれる。クラウディアは「ありがとう」と微笑み、創にキスをした。創からも唇が重ねられ、クラウディアの心は赤く染まっていく。

「ねえ、しばらく絵画教室に来れなかったから、絵を見てほしいんだ。家に来てくれない?」