私は返却された本のチェックをして分類別に仕分けしながら、本を棚に戻す作業に取りかかった。

一冊一冊丁寧に本棚に戻していく。綺麗に揃えられた本たち。その中に一冊、ウィズラブも入っていた。
人気なので返却されてもすぐに借りられていく。何冊か置いているけれどいつも貸出中だ。きっとこのウィズラブもすぐに借りられるんだろう。

思わず手に取りパラパラと開く。

そうそう、この場面。

魔女に狙われていると分かったアズールは、シャルロットの手を取り膝まづき、手の甲にキスを落とした。

「私の命に代えてもシャルロット様をお護りします」

シャルロットはジャンクに夢中で心動かなかったみたいだけど、私は胸キュンしすぎて死にそうだった。

私もそんなこと言われたい!
アズールから言われたい!
ていうかそのまま手の甲にキスとか、萌える!
尊い!
護って!
私を護って、アズール!

あ~、アズール、会いたいよ~!
大好きだ~!

なんて仕事中ですら妄想できちゃうこのオタク脳、嫌いじゃないぜ。
推しがいるって幸せだ~。