力んで思い切り首を締めながらさらにリュナは続ける。






「ふざけんじゃないわよ。
 そんなとこで女扱いされたって嬉しくもなんともないの。
 ていうか死ねって感じなの、分かる?
 気を利かせるとこが間違ってるっつーの。

 だからシルビィに捨てられてマッチョなボブと駆け落ちされんのよ。
 あたしがあの子でもあんたなんかよりボブ選ぶわボケ。」





「シ、シルビィの事は関係ないだろ!?
ていうか何で知ってんだよ俺の心の傷を!!」



オビンは連続で来る無残な仕打ちのせいかうっすらと涙を浮かべている。



やっとオビンを解放したと思うと腕組みをしながらふんと鼻を鳴らした。

「これじゃぁあたしがイカサマしたみたいじゃない。全く。」






「とにかく、今の勝負は無しよ!
 あんたの失恋の傷が癒えたらまたするんだからね!」



だから何で知ってるんだよ、と悲しく呟くオビンを無視してリュナはその場から離れようとした。




その時、盛り上がっていた子供たちの集団がまた声を上げた。