美優子side
｢ねえ〜〜紅美〜！やめようって！｣
怖い……
｢大丈夫だって、共通の趣味だよ？｣
こ、殺される！
｢男の人3人でしょ？いや！10人居る気がする！｣
私は今井美優子
親友の山瀬紅美が何やらSNSで会った人達と
バンド組む約束したんだって！！
ほんと馬鹿じゃないの！？
気をつけた方がいいってばー！
｢なんで相談もなしに連れてきたの！ばか紅美！｣
｢え？相談なんかしたらみーこ来ないじゃん｣
ごもっとも！私は先に言われたら来てないよ！
｢でもさ！SNSで知り合った人なんかだめだよ！｣
｢リダはよくリプとかでも音楽に色々詳しいし
そこらの人とは違うと思ったから会うだけだよ
みーこもあたしとバンド組みたいでしょ？｣
｢組みたいぃ〜！｣
｢じゃあ、あたしについてきな｣
ずるいよ〜〜！
紅美は昔から私が紅美の傍から離れないってことを知っててこういうこと言ってくる
紅美が私にバンド組もうって言ってくれたから
昔からやってるピアノを活かして別の音楽を聞いて勉強した
キーボード、って聞くと曲のどこに音があるのかよく分からなかったけど
聞くとギターより目立ったメロディだったり
右手と左手で全く別の音を出してたりと
音楽としてもかなり重要な役割なんだなって思った
