「誰だよ!邪魔すんな!」
と、振り返ると
「やあ坊ちゃん」
紅美さんと美優子さんが居た
「え?なんでここに?」
俺は2人に驚いて怒りを忘れた
「学校に近いゲーセンがここなんだけど
問題起こさないでもらえる?中坊が」
「誰が中坊だ!」
紅美さんの口の悪さに思わず反応するが
また美優子さんは俺を冷たい目で見ていた
「もう!美優子さんまた俺を睨んでる!」
「こらみーこ!次会った時はちゃんと話すって約束したでしょ!」
紅美さんも言ってくれたが
「さっきの子達に何しようとしたの?」
美優子さんがまだ冷たい目で言う
「あいつら俺が教室にいるだけで迷惑とか言ってきたんだよ
だからその……注意をしようとして」
「また暴力振るうつもりだったんだ」
「違うよ、多分」
俺は言い訳をするが
「まあまあ血の気が多い中坊は我慢することなんて無理無理!
みーこ、こっちが大人になるんだ」
と紅美さんが言う
なんかそんな言い方されると悔しいぞ
「……」
美優子さんは俯く
「もういいじゃんか、引っ越したし何もしてねーし」
俺がそう言うと
「ごめん」
と美優子さんは謝ってくる
あーやっとかちゃんとした目で見てくれるのは
「じゃあ、坊ちゃん、あたしらちょっと遊んで帰るから早く寝な」
「子供扱いすんな!」
2人はゲーセンのどこかへ行ってしまった
うん、美優子さんとは一生仲良くなれそうにないわ