「……めちゃくちゃ深い理由があったんだな」


リダが真剣な表情で答える



「そんなことがあってみーこのやつ
明日会ったらシバいとく」



紅美さん、そうしてくれ



「まぁとにかく、俺が喧嘩してるのはそういうことなんだ…
やめたら殺される
そういう危ないところだって知らずに入った俺が悪いんだ」


「じゃあ樹希、違うところに引っ越したらそいつらにバレることはねーんじゃねーか?」


祐さんが言う


「引っ越す!?無理無理!追われて死ぬだけだ」


「日本の人口バカにすんなよ
俺はやりたくない事はやらなくていいと思う
そんなバカ共相手にすんな」


「簡単に言うけどあいつら頭おかしいから
どこまでも追いかけてくるぞ?」


「バレなきゃいい」


なんの自信だそれ!


……でもあれか


姉貴の家に住めば問題ないのか?


そうしよう!



「俺さ!兄貴が居ないなら歌なんてやる意味がないって思ってたけど
やっと歌う意味がある場所が出来たかも知れない!」


俺がそう言うと4人はニコッとする


そうだ、俺はこの場所で兄貴と果たせなかった夢をまた叶えよう!