俺が小6の頃の話



兄貴は毎日隣の部屋で歌っていた



またかー



「こらー!!!」



俺は兄貴の部屋に勢いよく入る



「なんだよ、樹希、用がねーなら入ってくんな」



「兄貴の歌が聞こえてきたんだよ
俺が評価してやる歌え」


「へ!お前に偉そうに言われる筋合いなんかねーんだよ
そこで客でもやってろ」


「ムカつくな!」


俺はこんな風におちょくられても兄貴の歌は好きだった


実際上手いし、楽しそうに歌ってるのも見てて面白かった



「兄貴ー俺にも歌わせて」


「おおーー歌の良さがわかったか!
一緒に歌おうぜ」