さっき、朝陽たちに言われたからか……?

それで、勘違いしてんのか……!?

いや、でも……。

出会った日から、守りたいと考えもしないで自然と守ってた。

敵なのに……ライバルなのに。

なのに……気づけば、ずっと蘭を……七聖を見てて。

ケンカをする七聖も、いつも強気で負けず嫌いな七聖も、俺がそばで見てきた。

素直に名前を呼べたら、どんなにいいんだか。


「優心?なに黙って……ぇ」

我に返れば、七聖に顔を近づけてた。

思わぬドアップに、心臓が止まりそうだった。

また、怒鳴られたりすんのかな……。