……わかんねーな。

部屋もどったら蘭は女の姿だし、会ったらわかったりして。


「部屋戻るわ」

そう言って、俺は風呂を上がった。

確かに……いつも、蘭しか見てない。

それは、あいつのことを知りたかっただけであって……。


「ただいまー」


「んー、お帰りー」

ベランダに出て、夜空を見てる蘭。

俺もベランダに出て見上げると、少し霧がかった空だった。


「なに見てんの?お前」