っ……。

優心
「七聖……そう、なのか?」


「っ、優心……」

琥太郎
「とにかく帰るよ。父さん怒ってる」

ビクッと肩が触れた。

蒼馬
「婚約の話は進めるみたいだから大丈夫。ほら行こう」


「ま、待って……っ」

その瞬間。

琥太郎にハンカチをあてられた。

や、やばっ……。

気づいた時には、もう遅くて。

私はそのまま、意識を手放した。