縄をほどいて、樹のもほどいた。


「お兄ちゃんっ……!」

日向
「っ雫……!」

お兄ちゃん、か……。

朝陽
「え、どういうこと?混乱してるんだけど」

翔悟
「や、八千代蘭じゃないのかよ!?」


「……優心は知ってたんだ?」

あぁ、やっぱりみんなを混乱させたな。

優心
「あぁ……」

優心が私に近づいて、頬に手を添えた。


「ゆ……」