髪の毛を掴んで、ウィッグを外した。

その途端、静かだった倉庫が騒がしくなった。

私
「天王の現総長は、私帝七聖だ！」

優心
「アホ七聖……」

倉庫を出る前、優心に言われたこと。

『……好きだよ、七聖』

なんだ……最初から、気づいてたんだ。

柊
「は……？」

私
「黙って聞いてれば海王の総長である優心のこと好き勝手言いやがって……なにも知らないくせに海王をバカにすんな！」

日向
「っなんで……」

私
「あんた、どこの総長？天王も海王も憎いらしいけど」