“聞けば、

カレは、スポーツ推薦で
ここに進学。
勉強もある程度は、出来たが
ここでやっていくには、不安な学力。
できれば、学力もそこそこにできるよう
なりたいというのだ。

ただ、カレの容姿は

背が高くて、がたいも良くて
もう、いかにもモテます!みたいな
オーラが出ていました。

そんな人がボクと…

“無理です。お断りします。”


ボクは、きっぱり断った。
想像しただけで、緊張したのと
隣にいられることが無理だと
おもいました。


[あ。待って待って待って!]

今度は、ボクの目の前に立ち
じっとボクを見つめ

[じゃあさ、交換条件!
なんっでも、いうこと聞く!
なんっでも!その代わりに
教えてくんない?勉強!]

そう言われ、両肩を強く掴まれました。

ボクは、
目をパシパシしながら、
動揺を押さえ、

“えっと…
そういう問題じゃ…”

[そういう問題にしよ!
頼む、この通り。]

そういって、今度は
ボクの目の前で
手を合わせてきました。

その時でした…
今まで、閉ざしていたもの、
なにも考えずに、言ってしまったんです。


あ、じゃあさ…
ボクと、付き合える…?”