キミとセクシャルを越えて。

恋愛(ピュア)

花咲 。/著
キミとセクシャルを越えて。
作品番号
1629536
最終更新
2022/08/12
総文字数
11,420
ページ数
25ページ
ステータス
未完結
PV数
351
いいね数
0
突然だった。

“ 好きです ”

そう、言われた。
私より全然若そうな男の子に。

冗談だと思った。

《へっ?え、えーっと…
キ、キミ…イ…イケメンだね。
私、イケメン苦手なんだ。なに考えてるか…
分かんない…っていうか…あはは…
じゃ、そ、そういうことで。
あ、ありがとうね。》

少し笑顔を歪ませながら、
カレの告白を断った。
こんなおばさん相手に…?
疑問しかなかった。

そして、彼に背を向け、
早歩きで、その場を去った。

が、歩きながら

ー こんなチャンス二度とないかもしれない…
いいのか、いいのか… ー と、
内心、動揺と後悔している自分がいた。


いやいや、ないない、これは、夢だ。
夢に決まってる、これが正解だ。うん。

私は、自問自答を繰り返し
どうにかこうにか、自分を納得させた。


時は流れ、数日後、
同じ場所、同じ時間。瓶底眼鏡に
よれよれの服を着た男の子が現れた。

そして…

“ 好きです。” 

こないだとは一変。
地味でおとなしそうな男の子。
…のように見えたが、
よく見ると、こないだのカレだった。

私は驚いた。

《え。キ、キミ…!?な、なんで…
いやいや、あ、あの…失礼かもですが、
し、しつこいのも嫌い…なんです。ね。
ごご…ごめんなさいね。》

そう言い放ち、すぐさま立ち去った。

もう、さすがに…

そう思っていた。


その二日後、
また、初めの姿で、目の前に現れた。

“しつこくてごめんなさい。でも…その…”

モゴモゴと話すカレに
私は、間髪いれずに

《なに…これ?罰ゲーム?私に
誰かコクってこいって?
そう…いう…やつ?これ?》

私は、呆れと怒りすら感じ
少し、声を荒げてしまった。

“…っち、違!違います!ただ…た…
《もう、いい!なんなの…》

私は怒り狂っていた。
(…年の差、ありすぎだってば!)

カレの言葉に
耳も傾けず、立ち去ろうとした。

“あ、あ、あなたが…!
初めてなんです!
女性を好きになったの…!”

息が止まりかけた。

《…つっぁ…は、はぁ!?》

私は思わず、振り返り、
目を丸くして、カレを見た。

《キ、キミ…!?》

“本当なんです。あなたがはじめてで、そ、それで、あ、僕も、女性を好きになるんだと
思って…それで…その…”

また、ゴニョゴニョと
話し出すカレに…私は、

この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop