「母さんが家事苦手だから中は汚いよ」


海斗くんは玄関を開けた

広い玄関に吹き抜け


「綺麗だよ〜」


「玄関と客間だけだよ、俺の部屋も汚いよ」


2階の海斗の部屋に入った

「汚いというよりは物が多いんだね
すごいゲームの数…健くんが喜びそう(笑)」

「まあな(笑)」


「パジャマに着替えて」

「このままでいいよ」

「ダメだよ、Gパンはいてるから窮屈でしょ
はい、バンザイして」


海斗は言われるがままに両手をあげた

「俺、琴ちゃんじゃないよー(笑)」

「琴ちゃんももう自分で着替えるよ
海斗くんが渋るからでしょ(笑)Gパンも脱いで」

「いいの?」

「いいよ、Gパンだけね(笑)」


「ちぇっ、菜々美に見透かされてる
せっかく2人きりなのに……」

「さっ、薬飲も、お水ある?」

「持ってくる」



部屋に戻ってきて薬を飲んだ

菜々美にベッドに寝かされ布団も被せられた

「まだ眠くないよ」

「それは、私がいるからよ、もう帰るから」

「えー」

「とにかく寝ることよ、明日も部活あるんでしょ?」

「う〜」

「朝、起きたら電話してね、じゃあお休み」



菜々美は手を振って部屋から出ていった

はぁ、しんどいと思ったけど熱とは……

海斗は下に下りて体温計を持って上がり測ってみた

37度8分

少し頭痛はしてたけどみんなと話すの楽しかったし、菜々美も久しぶりに夜出れたから二次会も行きたかっただろうな

悪いことした、ごめんな、菜々美……

薬が効いてきたのか海斗はスゥーっと眠りについた