そっか、キャプテンとマネージャーか
菜々美は軽くうんうんと頷く
「それで、告白されて……
正直初めて告白されて嬉しかった事が勝っていて、まどか自信を好きだった訳ではないけど
別に嫌じゃなかったしそれなりに会話も楽しかったし付き合いは順調だった
俺が足の怪我をするまではね……
中学最後の試合で足を痛め引退したけど中学最後の夏休みはどこも遊びに行けなかった」
怪我……
「部活を引退した剣也はさ、女の子と遊び出したんだよ、もちろん顔もいいし、コミュ力も高い」
「わかる(笑)」
「剣也はまどかにも声をかけた……
それに退屈だったまどかは剣也と遊びに行くようになったんだよ」
「えっ?永井さんは剣也くんと付き合ったの?」
「そうだよ、剣也も剣也だよ、俺の彼女ってわかってたはずなのにさ……
で、まどかから剣也と付き合うから俺と別れたいって……俺は受け入れた」
「そんな……事後報告?」
「そうだよ、ひどいだろ?もう付き合うからって……
何人かで遊びに行った日があって、俺は当然行けなくて…
別の友達から後日、剣也とまどかが2人で抜けたって聞かされたんだよ
剣也ふざけてんのかって思って問いただしたよ
そしたら剣也には海斗と別れて寂しいって同情をかって剣也と付き合いだした」
「だから剣也くんとは話せるの?」
「まあ、最初は腹が立ったけど剣也も色々あって逆に誤解を受けることも多くてさ
彼氏がいるのを隠して、剣也と付き合ったらバレてとか……
確かに簡単に声をかけるのはチャラいんだけど真面目なとこもあってすぐ別れるのは嫌な所が目に入ると別れる
まどかの場合も剣也が女子と話していたらすぐ怒るからまどかを振った
ヤキモチ焼きなのは俺の時もそうだったしな」