海斗くんが1日来てくれるだけで2人の気持ちが変わる
嬉しいんだけど、ちょっと複雑……
「菜々美〜、このまま琴ちゃんと自転車で帰るから」
「わかった、気をつけてね」
健くんは腰をあげ
「お姉ちゃんも走る?」
「お姉ちゃん、運動苦手だからな(笑)でも帰ってトンカツ揚げなきゃね」
「トンカツ?じゃあ、早く帰ろう(笑)」
家に帰ると3人でお風呂に入る
その間に菜々美は肉を揚げていた
海斗くんは琴ちゃんの長い髪洗えるのかな?
お風呂から賑やかな声が聞こえる
健くんが最初に出てきた
「今日ね、サッカーの試合が夜に放送されるんだって、お兄ちゃんと見ていい?」
「いいよ、琴ちゃんは髪は洗えてた?」
「今洗ってる」
菜々美はお風呂場にやって来た
「琴ちゃんの髪は洗える?」
ドアの外から声をかけた
「なんとか(笑)」
「お兄ちゃん、泡泡(笑)」
出る時声かけてねと言って台所に戻った
10分後には声がかかる
「菜々美ー」
「はーい、キャッ」
菜々美は後ろを向いた
「何で海斗くんも出てきてんの」
「暑い、のぼせた、子供2人のパワーは半端ねぇ」
「タオルくらい巻いてよ」
「えー、暑いってば、俺家でもしばらく真っ裸だし」
「…っ、ここは家じゃない、もうー」
海斗にバスタオルを渡した
「お姉ちゃん、恥ずかしいの?琴は大丈夫」
「琴ちゃんも大きくなったら恥ずかしくなるのよ」
琴に下着とパジャマを着せて髪の毛をふき、ドライヤーをかけ始めた
海斗は身体を拭き下半身にタオルを巻いた
琴が下を向いてるのを確認し、菜々美の顎を持ってキスをした
チュッ、チュッと軽く2回ほど
リップ音もドライヤーで聞こえない
そして頭をポンと叩き風呂場から出ていった