13日の11時、サッカー部は駅に集まっていた

「えー、海斗来れないの?」

「用事があるんだって」

まどかの機嫌が悪くなった

「いいじゃん、私は剣也くんがいるから楽しみ」

どうやら、愛花は剣也狙いなようだった

「海斗はもしかしたらデートかもな」

部員が話す

「かもな、朝とか夜もLINEしたりしてたし、いい感じの子がいるって言ってたしな」

海斗とまどかの関係を知らない部員が話し出す

「高校入る前はいなかったじゃない、剣也は知らないの?」

「聞いてないよ、確かに気になる子はいるって言ってたけど、今日会ってんのかはわからないしさ」

確かに海斗の家は家族で出かけることも今まであったからわからないけど、ばあちゃん家に行くって中学の時はよく言ってたし

はあ、途中で帰ろうかな……

「まどかちゃん、もしかして海斗とヨリを戻そうと思ってんの?」

「そうだけど……」

「海斗の性格からそれは無理だと思わない?」

「でも、やっぱり、海斗がいいんだもん」

「後から付き合った俺としては複雑だなぁ」

「それは、剣也が私を振ったんじゃん」

「そうだけど、好きになれなかったんだからしかたないじゃん」

「わかってるわよ」