私の家は母親がいない


母と再婚した父親、その父親との間にできた
健くんと琴ちゃんという弟と妹の4人暮らし

私は下に降りていき洗濯を回した


琴ちゃんは今日から小学校の1年生で午前中は入学式だったのだ

式だけでいくと午後からの私の入学式にもお父さんは来れたが、そうすると1年生の琴ちゃんと5年生の健くんの2人が家で留守番をすることになる

だから私は父親に入学式には来なくてもいいと断っていたのだ

琴ちゃんの新しい教科書や、文具などを広げて名前を書いていた



「夕方から隣町のスーパーでタイムセールがあるんだけどお父さんがいるから自転車で買い物に行ってきてもいい?」

「いいよ、気をつけてね」

「はーい」

自転車の後ろに物置からカゴを出してきて
後ろにつけた

うちには車がない

お父さんはスクーターで通勤しているし、ほぼ家にはいない

仕事で家にいることがほぼないのだ



だから全部私が家事をする



自転車に乗って家を出た

今から行くスーパーは少し遠いけど夕方からタイムセールをしてくれる

近所のスーパーは安売りの商品はほぼ午前中になくなる

だから少し足を伸ばしてもここのスーパーは来たい

スーパーに行くと今日は少し時間の余裕がある為ゆっくり見て回る

いつもなら健くん次第で来れるかどうかわからない

琴ちゃんは保育園だったから時間は気にならなかった

何か主婦ばっかりだけど私の時々の楽しみだったりする

買い物って意外とストレス発散になる

友達みたいに服とか化粧品にお金は全くかけないけど買い物という行為で意外とスッキリするものだ

リュックと前後のカゴに荷物をたくさん積み自転車に乗り、家までの道を走る