「食べるのに汚しそうだよ美咲、やっぱり着てきたので……」
「はい!黙って〜」
少し赤めのリップを塗った
「髪もちょっとアップにするね」
手際よくサイドを編み込んでいく美咲
「よし!我ながらよく出来た」
美咲がLINEを送るとコンコンとノックがあり
海斗くんが入ってきた
「海斗くん……」
「菜々美、可愛い〜似合うよ(笑)」
「変じゃない?」
「全然変じゃない……さっ行くよみんな待ってる」
「みんな?」
えっ?えっ?
菜々美は海斗に手を繋がれて入口の前に立った
海斗はふぅっと深呼吸をした
「菜々美、手はここで」
海斗くんは腕を軽く曲げた
組めってことかな
菜々美は海斗の腕に手をかけた
「じゃあ、お願いします」
ホテルの方がドアを開けてくれた
ライトが2人に当たる
眩しっ
拍手がおきた
何?
海斗くんに連れられてみんなの視線を感じながらあるいて1番前に行った
後ろを向くとクラスメイトみんなの顔が……
明日香と朝香が歩いてくる
「はい、小道具(笑)」
明日香が菜々美の頭にティアラをつけ、朝香が菜々美の手にブーケを渡した
「どういう事?」
明日香と朝香はにっこり笑って下がっていった
亮太にはホテルの方がマイクを渡す
「お待たせしました…これからクラス会及び新谷海斗、成田菜々美の人前式を行いたいとおもいます」