年が明けてクラス会の日がやってきた
時間は5時から受付開始だった
「菜々美ーー」
朝香が抱きついてきた
「久しぶりだね」
「もう、離れなよ朝香」
「美咲も久しぶりね」
久しぶりの朝香はみんなに痩せたでしょと聞きまくっていた
美咲は菜々美を誘ってある部屋に連れてきた
「ねえ、菜々美」
「何?」
「ヘアメイクをさせてくれないかな?」
「え?私?」
「もうすぐ専門学校を卒業じゃん?」
美咲は美容の専門学校に進んだ
「就職先は見つかったの?」
「おかげさまで(笑)座ってよすぐ済むから」
菜々美の髪はストレートの黒髪だ
今日はハーフアップにしていた
ただゴムで縛っただけだった
「菜々美はもうちょっとお化粧もちゃんとした方がいいね」
「ついさぼっちゃう(笑)」
「海斗くんがいるからだね」
すっぴんの時をしってるから確かに気にしてないかも……
日焼け止めと口紅を塗るくらいかなぁ
「このまま目をパチパチしてゆっくりね」
「何これ?」
「つけまつげだよ、今時高校生でもする子いるよ(笑)」
「そうなんだー」
ゆっくりと目をつむってみた
おーっと菜々美は鏡を見た
「きれいよ、菜々美」
「いやぁ、美咲の腕だよ、凄いね」
服もこれに着替えてよ
「服はこれでよくない?明日香に選んでもらったんだよ?」
「いいから、私がお姫様にしてあげるよ(笑)」
菜々美は言われた通りに着替える
白いロングのワンピースだった