「何を怒ってるんだ、健は」
「弟さん?」
「いや、彼女の弟」
「約束してたんじゃないの?」
「んーだけど行けないって言ったから」
「私が誘ったからだよね、ごめんね」
「いや大丈夫です、あっ送ります」
海斗は彼女を送っていった
「ただいま」
ドアをバタンと閉めて健が帰ってきた
「おかえり、お風呂湧いてるよ、寒かったでしょ」
「別に……」
健くんが珍しく機嫌が悪い
お友達とケンカでもしたのかしら
「琴ちゃん、明日体育あるよ」
「自分で準備したよ」
「偉いね(笑)」
今日はお風呂も1人で入るって言ったし、久しぶりに健くんがでたら1人でゆっくり入ろう
ピュッピュッ
菜々美はお風呂で水鉄砲をしていた
1人で入ると海斗くんの事を思い出してしまう
忙しい方が忘れてるのにな
「あっ……うーん亮ちゃん」
明日香の家で2人は抱き合っていた
誰も今は家にいない
「んっ、明日香がいい」
明日香の電話が鳴る
「うーん誰?」
「出るのか?」
「朝香だ……」
明日香は亮太にひっついたまま電話をとった
「明日香ー!」
「何よ、声が大きい」
「海斗くんが浮気してた!」
「え?」
明日香は亮太から1度離れた
亮太は明日香に毛布をかけてあげる
亮ちゃんありがとと頬に唇を軽く付けた
「どこの情報よ、今日は2人で帰ったはずよ?ね?」
亮太に話かける
「海斗?」
「うん」
「成田ん家に行くって言ってたけど」
「そう言ってるよ」