中川……
よっぽど部員の事で落ち込んでんだな
亮太は鞄からぬいぐるみをだした
「元気出すんだにゃー」
「えっ、これゲーセンのじゃん」
「僕と亮太がいつでも傍にいるにゃ」
「ぷっ、ハハッ(笑)可愛いな」
うわっ、めっちゃ恥ずかしい
亮太はぬいぐるみを顔の前から外せなかった
ひょいと明日香に顔を覗かれた
「ちょっ、見るなよー、恥ずかしいんだから」
「自分がやったんでしょ(笑)」
「ん、やる」
「いいの?妹さんとかにあげなくても」
「それは中川の為に取ったしな」
「ありがと、崎山はやっぱり優しいよ」
食事の後、明日香を送る
「近いからいいのに」
「今日は遅くなったから送る」
「じゃあ、甘えちゃおうかな〜」
「ウェルカム」
「ぷっ、ほんと崎山はおかしい(笑)」
明日香の家の前に人影があった
「あっ」
と言って玄関を開ける
「お母さん〜明日香の彼氏がいる〜」
「ちょっ、お姉ちゃん!ちが……」
違うのかな……
さっきの意味は……
明日香は亮太を見た
「ねぇ、傍にいてくれるって言うのはどうなの?私、よくわからなくて……その……」
あぁ、そうか……
話がそれて……上手く噛み合わなかったな
「俺は中川の傍にいたい……」
「私でいいの?」
「もちろん(笑)お姉さんの言った通りで」
2人は笑いあった
玄関から母親が出てきた