例えば?と聞いたけれど濁された


「お好み焼きが食べたい」

「あっ、うん、行こう」

こうやって食べたいもの、行きたいとこを言ってくれるのは凄く助かるよな

明日香は広島風お好み焼きを、亮太は関西風のそば入りを頼んだ

「家で結構お好み焼き作るのね、だから広島風お好み焼きが食べたくなっちゃう」

「料理するんだ」

「するよ、お母さんが夜勤あるからね」



そっか、そういえぱ入院施設がある病院だったな

「お姉ちゃんがいるのよ……これが全く動かない人でさ、私がするようになったんだー
崎山は兄弟は?」

「妹がいる、中学生の」

「だから崎山は優しいんだね」

「俺?優しいなんて初めて言われた
中川こそ妹だったら意外と甘えたりするんじゃないのか?」

「お姉ちゃんが甘えてるから私がしっかりしてる(笑)」

「でもそのおかげで、俺は試合に出れた……
助かったよ」

「でも……強引すぎるのも欠点なんだよね」

「ん?……部活で何かあった?」

「何でわかるの?何も言ってないのに」

「さぁ、なんとなく?……聞くよ」

亮太はニコッと微笑んでくれた



新体制になって明日香はバレー部のキャプテンになっていた

ミーティングをしたが2年の意見をまとめて中川が話したのに、1年で泣き出した子がいて

2年の何人かが言い方がキツイってかばいだして今の2年が2つに分裂しているらしい