さて、スーパーに行こう

買い出しをしてスーパーを出ると

「剣也くん?」

菜々美は自動販売機の前にしゃがんでる剣也を見つけた

「…菜々美ちゃん」

「調子悪いの?」

「少しね」

「うち、近いから少し休んでいく?」

「大丈夫……」

でも顔色は良くない

「誰かに連絡して少し横になって行きなよ」

剣也は携帯を出して連絡していた



「どうぞ」

玄関に座り込む剣也

「ご飯ちゃんと食べた?」

「朝から食欲なくて……」

「だからしんどいんだよ、リビングのソファに横になってて、何か作るよ」

剣也も言われるままに横になる

スポーツドリンクを渡してうどんを作った

「食べれるかな?」

剣也は起き上がってうどんを食べた

「食べれそう?」

「うん」

剣也はうどんをたいらげた

「ありがとう、少し楽になった」

「旅行疲れだよ、私も昨日制服のまま寝ちゃったくらいだから(笑)」


「……人と泊まるってちょっと疲れるんだよね、合宿はまあみんな仲良いからいいんだけど……」

そういえば海斗くんが言ってたな

クラスに馴染めてないのか

だから余計気を使って疲れたのか

「今のクラスサッカー部いなくてさ」

「あっ、うん海斗くんから聞いた」

「慣れるまで時間かかる、女の子は勝手に話しかけてくるから楽なんだけど(笑)」

あっ、少し笑顔が戻った

「繊細なんだね、剣也くんなら大丈夫だよ」

「ありがとう、胃も気持ちも温まった」

「よかった」

菜々美が食器を下げようと立ち上がると
腕をもたれて軽くキスをされた

えっ……今……

「な、何するの?」

菜々美は口を押さえた