地元の空港で解散となる
「菜々美、一緒に帰ろう」
「でもお迎えが来てるんでしょ?私はタクシーで帰るから大丈夫よ」
「いいから、いいから」
海斗は菜々美のスーツケースを引っ張っていく
「母さん」
海斗の後ろをついて行くと若い美人なお母さんがいた
スーツ姿で電話をしていたが海斗の声で切っていた
「母さん、ただいま」
「おかえり」
「一緒に乗せて帰ってよ、彼女の菜々美」
「いいわよ……初めまして海斗がお世話になってます」
「あっ、いえ、成田菜々美と申します」
先に挨拶されて菜々美は焦った
「いつも私が助けられてばかりで……すみません」
「行きましょ」
母親が歩き出した
駐車場で高級車のトランクに荷物を積んでくれたけど、家見て思ってたけどやっぱり海斗くん家はお金持ちなんだなぁ
「楽しかった?」
「うん、超楽しかった」
海斗くんも楽しそうにお母さんに話している
よく家に居ないとは聞くけど仲良さげだなと隣で聞いていた
「菜々美?」
「へっ?」
「大丈夫か?酔ってない?」
「大丈夫よ、ありがとう」
「あっ、母さんそこを右」
「すみません、お仕事だったのではないんですか?」
「大丈夫よ、もう終わってるから、気にしないでね」
「はい……」
菜々美の家に到着した
「ありがとうございました、おやすみなさい」
「菜々美、じゃあまた」
車を見送って家に入った
こんなに緊張したの初めて……