「何かね、周りが色々言うから……デートしてないの?とか、そんなに会ってないのおかしいとか……
だから少してんぱっちゃってて、それで剣也くんの話を聞いたから」
「俺も周りに心配された(笑)まどかにさえ」
「永井さん?」
「俺は自分のモノにしたら安心するとこがあるから女子は不安なんだと」
「そうなんだ、でも私も安心してはいたんだよ」
「周りだな(笑)でもさ少し思うところもなくはなくてさ」
「ん?」
「前に琴ちゃんの喘息で電話がかかってきた時に菜々美の顔が変わったんだよ」
「そんな」
「当然無意識なんだろうけど、姉と母の顔をするんだよな、もちろん大変なのはわかってる
菜々美にも高校生らしいこともして欲しい、でも、まだ1年生だ
卒業までまだ時間はあると思ったんだよ
高校生活も慣れてないのに付き合いだして、それで負担にはさせたくない
それもどうなんだろって……
別れるつもりは全くなくて、菜々美の事も好きだけど、今は家の事が優先じゃないかなって
俺の事を考えるのは後からゆっくりでいいかなって思ったのは事実」
私の為に考えてくれてたんだ
「ありがとう……
でも2人も寂しがってたのね
海斗くんが嫌じゃなければ前みたいに遊んであげて欲しい
あっ、しんどかったらちゃんと言ってね」
「お互い気を使いすぎたな(笑)」
「うん、そうだね」