「なぁ、お前らセックスしたことあんの?」


女子の部活が終わり、一年の居残り掃除中にモップ拭きながらおもむろに未茉が一年バスケ部女子に訪ねると一同は衝撃が走った。

ガチャンッ…!!!
「つ、つ、ついに…白石さんってば…」
相沢さんが驚いて持っていたモップを落とすと、
「ううわわわわわっわわわ…」
いてもたってもいれない村越は慌てているが、

ーーがちゃぁあああああんっ!!!!

持っていたタイマーをおもいっきり落としてしまったキタローは、
「ちょっ…キタロー君!!タイマーが…」
「え、やばいよ足が腫れて…折れてんじゃない!!?」
顔色が真っ青になるキタローは涙を流しながら
「うおい!!キタロー!!!大丈夫かよ!!!」
「顔色が…誰か先生呼んできて!」
慌てて駆け付けた未茉の顔を見ながら心の何かが折れてしまいうずくまってしまった。


一方、同じく練習を終えた男子の部室では…

「なぁ、結城…」
「どうした翔真」
「俺のロッカーが開かないんだけど…」
「は?ぉうわっ!!!!」
ぼんやりと自分のロッカーの扉を眺めて動けない翔真は、びっちりと貼られたお札だらけになってしまったロッカーの前に立ち尽くしていた・・・

「しかも金縛りにあったみたいに動けねぇ…」
「おい!大丈夫かよ翔真!翔真ぁぁぁ」