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昨日の夜、七瀬くんのことで中々寝られなかった私は次の日の朝、寝坊してしまう。
家を出る10分前に起きてしまい、急いで支度をする。
髪は絢ちゃんに直してもらおうと諦め、なんとか電車の時間に間に合った。
髪を整えることは諦めたが、朝の支度は本気を出せば5分でできる。
電車に乗り込み、ため息をついた私は窓の外をぼーっと眺めながら手櫛で髪をといた。
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「あ、遠坂さん!おっはよー!」
駅を出て学校に向かって歩いていると後ろからぽんっと肩を叩かれた。
「中条くん、おはよ」
「あれ、今日の髪型、外ハネなんだね」
「あ、いや…寝坊して髪セットしないまま来たの」
「へー、遠坂さんが寝坊?珍しいね〜」
七瀬くんにキスされて一晩中そのことで頭がいっぱいで寝坊しました…だなんて、言えるわけない。
「…まあ、遠坂さんならなんでも似合うと思うよ?今の外ハネも普通にかわいいし」
「ありがとう」
さすが中条くん。
女の子を褒めるのは朝飯前と言った所か。
「それよりさ、マフィン、渡せた?」
ニコッと笑う中条くんと目が合う。