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「七瀬くんっ!クレープ屋さんがありますよ!」
学校から約10分歩いた先に駅前の広場でキッチンカーが目に入った。
「あそこタピオカも売ってるよ」
「え、七瀬くん知ってるんですか!?」
「うん、1回妹とクレープ買いに来たことあるんだ」
七瀬くん、妹さんいるんだ…!
へえ〜っ…と思いながら私たちは列に並ぶ。
「私、タピオカはじめてですっ!」
「そうなんだ、なんか意外。今時の女の子ってパンと米とタピオカが主食なんじゃないの?」
「私の家はお米とパンが主食なのでタピオカはちょっとよくわからないですね…」
「そっか」
しばらくして、列が進むのを待っていると、七瀬くんが唐突な提案を出してきた。
「…ねえ、暇だから山手線ゲームしよ」
「えっ、急になんですか?」
「山手線ゲームが嫌なら遠坂さんの胸キュン講座でもする?」
「えっ、な、何言ってるんですか?」
「遠坂さんの〜胸キュン講座〜」
棒読みでぱちぱちと手を叩き出す七瀬くん。