表紙の花が瀬戸口医師の顔に咲いた花でスカビオサといいます。
花言葉は「不幸な愛」「私はすべてを失った」です。
もともとこの作品は奇病患者たちの短編を一つにまとめたもののうちの一つで
色人と満以外は作中にちょっと出てくる「第三病棟」に入院している患者です。
待合室ですれ違った涙ですが、彼も追々入院することになるので
彼の話もあったりします。いまのところこちらに上げる予定はありませんが…。
自分がそうなるはずだったのに、というのと
それによって世界が美しいと知る、に重点を置いた作品のつもりです。
付き合ったなんだのプロセスはぶっちゃけるといらないので
ちょっと駆け足になりました。猛省。
色人と満には幸せな未来は訪れませんが、涼嶋と愛理が生きてるのが
今作の保険です。いわゆる自殺防止的なところで。
大学時代に書いたものを改稿できて楽しかったです。
拙作ではありましたがお読みいただきありがとうございました。
2021.02.04 城崎 唯衣