「今日は実家に帰ったりドライブしたり泣いたり
怒ったり、疲れただろ?」

「最後の2つは余計だけど…確かに疲れたかも」

「よし、じゃあ帰るか」

「私本当に近くだから歩いて帰るね」

「バカ言うんじゃないよ!離れないって言ってるのが分からないのか?」

「バカって何よ!っていうか賢心、帰って来た
ばかりでどこに帰るの?まさか離れないとか
言って私の家に来るんじゃないわよね!?」

「ハハハ!大丈夫。俺意外と計画的だから。
ほらっ、車乗って帰るぞ」

結局車に乗せられて、私が家の場所を説明する前に何故か発進した車はあっという間に到着した。

「えっ!?どうしてここ、知ってるの…」

ニヤリと笑みを浮かべながら私の住んでいる
マンションの駐車場に車を停めてスタスタと先を歩く賢心に付いて行くけれど、部屋が近付くにつれて私の予想は当たりそうな気がしていた。

そして立ち止まり賢心が指差す部屋は…

「俺、今日からここに住むんだ」

私の部屋の隣だった!!!

「えぇぇぇ!!!???」

まさかの予想は的中しちゃった。