「ほら、また間違ってる。さっき言っただろー」

「もう無理~~!ちょっと休憩しようよ~」

賢心の部屋でテスト勉強をしていた時、途中で
限界になった私はお手上げ状態で床に寝転んだ。

すると急に私の体に覆い被さってきた賢心が、

「…俺も、もう無理」

「ぇ………」

今までした事のないようなキスをしてくると、
思わず声が漏れてしまい…

「ん……んぅ、…」

賢心のスイッチを完全にオンにしてしまった。

私の初めてはいつも賢心で、
賢心の初めてはいつも私で…


頑張って離れようとしているのに、
昔からこうやって私を大人しくさせてきた。