蠍のエンブレムを付けた
燃えるような
赤色カラーの、
イタリアン軽自動車を 走行させて
電話のミュージックリストを
繋いだスピーカーから、
爆音を鳴らして
チョウコは 目下 、車内ライヴを
開催しながら
自分のテンションをMAX×100に
ハンドルを握る手を
強張らせて
アクセルを吹かしまくる。
「見えたわ。」
そうして、
走らせた住宅街の道の先に、
よく知る邸宅の、
オープンエクステリアが迫る。
「〟オーりいゃややややあぁぁ〝
〝おんどりやややや〟〝〟〟
〟〝 あぁぁああ!!」
広いアプローチの芝生を
爆走軽自動車は そのまま侵入!!
チョウコのアクセルが
さらに踏み込まれて、 ゴオンと
唸りを挙げる
炎のような軽自動車は
加速をトップモードに 邸宅の
テラスを突抜け
〟〝〟ドバシャアアァン〝〝〟と
破壊的な悲鳴を共鳴させつつ
真っ向、それはもう
頭から、
ダイブして 邸宅に突っ込んだ、、、。
「わりャァアああ!!
ざまあみさらせ、おらぁ!!」
獣のような雄叫びを 重ねて
叩きつけて、
チョウコが
パラパラと粉塵が舞う破壊壁を
かわして、
運転席から 這い出て
極め付けに、
軽自動車のドアを 足で蹴り締める
と、ガコッと音が鳴り
粉砕した邸宅の窓枠が 落ちた。
チョウコがそれを一瞥して、
パンパンと手から埃を
払うと、
邸宅の瓦解した部屋の中から
全裸の男が
「ばっ!馬鹿か!!オマエ!
なにしとんねん!殺す気か!」
口から汚く泡を飛ばして、
見つけたチョウコに罵倒してくる
「うっさいねん!!オマエこそ、
チ◯ポ全開で、何しとんねん!
殺すか!2階で ヤっとんねんから
こんなんで、死ぬか!アーホー」
チョウコが 罵倒してくる
自分の亭主に 言い返せば、
その 全裸亭主の側に、
亭主の浮気相手の女が、
申し訳程度の格好か、これまた
情事の最中でした感満載の
肢体スケスケなランジェリーで
亭主腕に、噛りついている。
「オマエ、こんなんタダで
すまさんぞ!!ケーサツや!
訴えや!賠償や!犯罪しゃや!」
相変わらず全裸全開で、
亭主がチョウコをギャンギャン
喚くのを、
「あほんだぁらぁああ!!
なるか!この家はアタシんの
やぞ、我がの車で 我がの家に
突っ込んだら アカンのけ!!」
ノー味噌使ってしゃべれ!ボケ!
とばかりに、
チョウコは言い負かして、
用済みやと 踵を返す。
見れば、衝突音と騒ぎに隣近所が
遠巻きに様子を伺って
集まり始めている。
チョウコは、向かいの邸宅2階を
ぐるりと見回して、
そこにカーテンが揺れるのを
すかさず見つけると、
「そこぉ!!アンタぁ!しっかり
拡散しとけやぁ!あっこの
フルチ◯ポもノー修正やで!!」
ビシイッッっと指をカーテンに
串刺して、言い放つ。
そして、
集まりつつあるご近所さんに
視線をやると、
両手を可愛げに握って顔に
寄せれば
「いやん 🖤 コワかったァ~♪」
と、眉をひそめて ポーズしてと。
現場を後に歩いた。
『マジかぁ、チョウコさん。』
『そ~きたか。なあ、撮るか
『夫婦ゲンカあつかいちゃう?』
昼過ぎ、平日の住宅街に
家で居てるのは、ご隠居たちで、
『ちゃうちゃう。テレビやで』
暇つぶしの いいネタだと、
それぞれ 電話で
頭を突っ込んだ車と、
チョウコの邸宅を
パシャパシャ写真にしている。
「チョウコちゃん、とうとーぉ、
やってやったなぁ!スカっと
したか?!えぇ?どや?」
ざわつく外野から、少し離れると
チョウコに声を掛けてきた
老人に、
「町内会長さん。すいません。
お騒がせします。あの、すぐに
弁護士がきますので、お願いを」
と、チョウコは頭を下げた。
町内会長は、いやいやと手を振り
「ええって、オモロいもん見せて
もろたし。あれやで、
車庫入れでしくったんやろ?」
チョウコに口を弓なりにして
悪そうな顔でニヤリと
笑う。
チョウコは、そんな町内会長に、
「ありがとうございます。おかげ
さまで、スカっとしました。
それじゃあ、ちょっと、、」
失礼しますと、シェアカーがある
駐車場を見つけて、
前もって予約していたであろう、
グレーの軽自動車に、
電話を向けて ロックを解除した。
「いつでも、戻っておいでな。」
町内会長はチョウコの後ろ姿に
餞別の言葉を贈る。
「ありがとうございます。
その時に、あの車片付けます」
チョウコは、車のウインドウを
下げて、
極上の笑顔で その餞別に答えた。
もう、チョウコの邸宅には
住宅街中に居てるご隠居達が
集まり、めいめい
ワイドショーごっこを
始めていて、
チョウコはそれを見届けると、
今度は カーラジオを爆音にして
グレーのシェア軽自動車の
アクセルを踏込んだ。
燃えるような
赤色カラーの、
イタリアン軽自動車を 走行させて
電話のミュージックリストを
繋いだスピーカーから、
爆音を鳴らして
チョウコは 目下 、車内ライヴを
開催しながら
自分のテンションをMAX×100に
ハンドルを握る手を
強張らせて
アクセルを吹かしまくる。
「見えたわ。」
そうして、
走らせた住宅街の道の先に、
よく知る邸宅の、
オープンエクステリアが迫る。
「〟オーりいゃややややあぁぁ〝
〝おんどりやややや〟〝〟〟
〟〝 あぁぁああ!!」
広いアプローチの芝生を
爆走軽自動車は そのまま侵入!!
チョウコのアクセルが
さらに踏み込まれて、 ゴオンと
唸りを挙げる
炎のような軽自動車は
加速をトップモードに 邸宅の
テラスを突抜け
〟〝〟ドバシャアアァン〝〝〟と
破壊的な悲鳴を共鳴させつつ
真っ向、それはもう
頭から、
ダイブして 邸宅に突っ込んだ、、、。
「わりャァアああ!!
ざまあみさらせ、おらぁ!!」
獣のような雄叫びを 重ねて
叩きつけて、
チョウコが
パラパラと粉塵が舞う破壊壁を
かわして、
運転席から 這い出て
極め付けに、
軽自動車のドアを 足で蹴り締める
と、ガコッと音が鳴り
粉砕した邸宅の窓枠が 落ちた。
チョウコがそれを一瞥して、
パンパンと手から埃を
払うと、
邸宅の瓦解した部屋の中から
全裸の男が
「ばっ!馬鹿か!!オマエ!
なにしとんねん!殺す気か!」
口から汚く泡を飛ばして、
見つけたチョウコに罵倒してくる
「うっさいねん!!オマエこそ、
チ◯ポ全開で、何しとんねん!
殺すか!2階で ヤっとんねんから
こんなんで、死ぬか!アーホー」
チョウコが 罵倒してくる
自分の亭主に 言い返せば、
その 全裸亭主の側に、
亭主の浮気相手の女が、
申し訳程度の格好か、これまた
情事の最中でした感満載の
肢体スケスケなランジェリーで
亭主腕に、噛りついている。
「オマエ、こんなんタダで
すまさんぞ!!ケーサツや!
訴えや!賠償や!犯罪しゃや!」
相変わらず全裸全開で、
亭主がチョウコをギャンギャン
喚くのを、
「あほんだぁらぁああ!!
なるか!この家はアタシんの
やぞ、我がの車で 我がの家に
突っ込んだら アカンのけ!!」
ノー味噌使ってしゃべれ!ボケ!
とばかりに、
チョウコは言い負かして、
用済みやと 踵を返す。
見れば、衝突音と騒ぎに隣近所が
遠巻きに様子を伺って
集まり始めている。
チョウコは、向かいの邸宅2階を
ぐるりと見回して、
そこにカーテンが揺れるのを
すかさず見つけると、
「そこぉ!!アンタぁ!しっかり
拡散しとけやぁ!あっこの
フルチ◯ポもノー修正やで!!」
ビシイッッっと指をカーテンに
串刺して、言い放つ。
そして、
集まりつつあるご近所さんに
視線をやると、
両手を可愛げに握って顔に
寄せれば
「いやん 🖤 コワかったァ~♪」
と、眉をひそめて ポーズしてと。
現場を後に歩いた。
『マジかぁ、チョウコさん。』
『そ~きたか。なあ、撮るか
『夫婦ゲンカあつかいちゃう?』
昼過ぎ、平日の住宅街に
家で居てるのは、ご隠居たちで、
『ちゃうちゃう。テレビやで』
暇つぶしの いいネタだと、
それぞれ 電話で
頭を突っ込んだ車と、
チョウコの邸宅を
パシャパシャ写真にしている。
「チョウコちゃん、とうとーぉ、
やってやったなぁ!スカっと
したか?!えぇ?どや?」
ざわつく外野から、少し離れると
チョウコに声を掛けてきた
老人に、
「町内会長さん。すいません。
お騒がせします。あの、すぐに
弁護士がきますので、お願いを」
と、チョウコは頭を下げた。
町内会長は、いやいやと手を振り
「ええって、オモロいもん見せて
もろたし。あれやで、
車庫入れでしくったんやろ?」
チョウコに口を弓なりにして
悪そうな顔でニヤリと
笑う。
チョウコは、そんな町内会長に、
「ありがとうございます。おかげ
さまで、スカっとしました。
それじゃあ、ちょっと、、」
失礼しますと、シェアカーがある
駐車場を見つけて、
前もって予約していたであろう、
グレーの軽自動車に、
電話を向けて ロックを解除した。
「いつでも、戻っておいでな。」
町内会長はチョウコの後ろ姿に
餞別の言葉を贈る。
「ありがとうございます。
その時に、あの車片付けます」
チョウコは、車のウインドウを
下げて、
極上の笑顔で その餞別に答えた。
もう、チョウコの邸宅には
住宅街中に居てるご隠居達が
集まり、めいめい
ワイドショーごっこを
始めていて、
チョウコはそれを見届けると、
今度は カーラジオを爆音にして
グレーのシェア軽自動車の
アクセルを踏込んだ。