名前は申し訳ないが不明。
じゃあ、顔に見覚えは…？
ああ。
なんで？
見覚えがぼんやりある…知ってる可能性のある…人だった……。

「うっわあ～」
驚き過ぎたのか変な声が出てしまった。

思いっきり腕を払うーーーー。そして－－－
今日もまた、ダッシュで逃げる。
(もお！どうなってるのよ！！)
毎週日曜日がこんなんじゃ休んだ気にならん。
というから身体が持たん。
これは帰ってから姉を問い質しそうと決意した、

・・・瞬間ーーーーー。腕を掴まれた。

「待ってよ！！
　四季ちゃん、逃げないで。
　君とちゃんと話がしたい。
　先週もだけど何で逃げちゃうの？」

「へえ？」
はあ、はあ、はあ、と運動不足の私は直ぐに話せない。
男女の差を感じてしまった。。。

「大丈夫？」と小首を傾げながら未開封のミネラルウォーターを差し出されて、素直に受け取るべきか躊躇してしまう。

「………………ありがとう、ございます。」
「うん。とにかく、話そう。
　どこでも良いかな？
　リクエストある？」

"今日は落ち着かないので、帰りたいです。"
なんて言えないし……。
そういえば、お姉ちゃんはどうしたのかな？