午前中は仕事と言っていた姉の就業時刻は不明だけど、もしも姉のお昼ごはんがまだ済んでいない事を考えて、軽い感じにしようとドーナツ屋さんに向かおうか…うん!そうしようかなと心のなかで自分と会話をしてドーナツ屋さんへ足を運ぼうと迷っていた、
その刹那ーーーーー。

どこからともなく、手が延びてきて私の腕が掴まれた。
いや、捕まえられた方かもしれない。

!?
「何処行くの?
 ずっと待ってたし、此処に着いた時から四季ちゃんの事を見てたのに全然気付いてくれないのな。」

ストーカー?
そんな、まさかね?
(私にストーカーって誰がするのよ?)って自虐してる場合じゃない。


何事かとビクッと肩が動いた瞬間、嫌な予感がした。
「四季ちゃん?
 僕の事、忘れちゃった?」

え?
えっと・・・?
名前…名前…
ネットの検索では探せない方だから、本人に…
(この前、名前を聞きそびれたな。)