彼女の白衣姿に心が揺れ、彼女の笑顔にもう一度、恋に落ちた。あの写真。

「その写真を見た時に、百合さんのレストランに来てた子だって直ぐに気がついた。
 それで、真野さんに"四季ちゃんにどういうしても会いたい"と言い続けて、やっと真野さんが折れて会わせてくれたけど、、、。
 ちなみに君のお姉さんのことをお姉さんの前だと、名前で呼ぶのは彼女の命令みたいなものだから。 
 苗字で呼ばれるのは他人行儀で嫌だとの理由で。」

君との間を取り持ってもらう為の条件の一つとは言えないが。
少しでも彼女の不安材料を取り除けたら。
酔っていた真野さんが本気で言ったのかは不明だが、誠実さを込めて彼女の条件はすべてのんだつもりだ。

すると、四季ちゃんも思い出したように申し訳なさそうな困った表情になる。
「あの日はごめん、なさい…
 突然の事だったって事もあって。。。」

あの日の事は僕にも非がある。
彼女にとっては初対面であり、姉の同僚をいきなり紹介だなんて、慎重でガードの固い君にはハードルがたかったかもな。と今は理解できるから申し訳ない事をしたと思う。

おかげであの日の出来事で僕は僕なりに彼女自身のことを勉強した。
君には少し強引に行動を起こした方がちょうど良いのいうことに。
強引過ぎると引いてしまい、此処まで辿り着くのに何度か心が折れそうになってしまったが。