僕が渾身の告白を言った刹那ーーーー。
彼女はフリーズし、右手に持っていたグラスを落としそうになり、それを受け取った。

「なっ何いってるの? 
 何かの間違いじゃない?
 ってか、工藤君、彼女出来たことが無いの!?」

「間違いなんかじゃない。
 こんな大事な事をふざけて言えるほど僕は冷たい男じゃない。
 だから、信じてもらうしかない。
 真野さんの妹のしきちゃんが好きすぎて誰とも付き合ったことがない。
 で?協力してくれますか?」

酔っぱらっている割にはと思っていたら、どうやら彼女はお酒が物凄く強いらしく素面の真野さんに戻っている。

さあ、ここからは僕もノープラン。

「そうね。
 条件としては、四季の気持ちが一番に考える事は忘れないで。当然の事よね?
 だから、わたしがgoサインを出すまでは待つ事。抜け駆けしたら許さないわよ?
 知ってると思うけど四季ちゃんはまだ子どもなの。
 あとは~そうね!
 私の事を四季のようにお姉ちゃんって呼んで?
 それが嫌なら朱莉でいいわ。
 真野さんだと他人行儀で嫌なのよ。」

酔ってるのか素面なのか、なかなか掴み所の難しい性格の真野さん。
まずは将来のお義姉さんに信頼してもらうところから始めるか。


この時に協力してくれる事が契約成立した。