「なら一人で来るので大丈夫です!」


もう一度一緒に来るなんて
心臓が持つ気がしないから。


「だーめ。もう決まり。
撮影早く終わった日に来ようね?」


うぅ…っ。


この爽やかで甘い笑顔には勝てない…。


しかもちょっと強引なんだけど?




私はその言葉にどう反応していいか分からず
黙々とケーキを食べ進めた。








「ごちそうさまでした!」


ん~、やっぱりケーキは本当に美味しかった。

三つも食べたのに全然胃がもたれない。


「幸せだった~…。」


「それはよかった。」


一瞬、彼が前にいることを忘れ
顔が緩んでしまった。


けど、ここへ来た本当の目的を思い出して
問いかけた。