気が付けば、暖房が無いとキツイ季節になっている。



夏よりはマシだけど、苦手な季節。

ただ、イベント事は楽しいし雪を見るのは凄く好きだったりする。



あれ以来、しょっちゅう家に遊びに来るようになった夢と夏海。

正直、仲の良い2人とたくさんの時間が過ごせて幸せだ。



ただね。

陸斗と仲良くしている、夢に対してモヤモヤしている自分が嫌いで堪らない。



今日も学校で、幸せな時間を過ごし、放課後を迎えた。



未知はどうなったかというと、今はクラスのリーダー的存在では無い。

今の所、私のクラスにリーダー的存在の女の子は居なくなった。



「ねえ、明日菜!」



珍しく真面目な顔をして、私の名前を呼ぶ夏海。

夏海が真面目な話をするなんて、余程重大な話だろう。



「未知の奴ざまぁだね!」
「うん!」



未知は1人になった訳でもなくて、前のままのグループのメンバーと一緒に行動している。

ただ、馬鹿みたいに騒いだりしなくなった。

何より、私に全く絡まなくなってくれたのが救いだ。



未知に見た目の悪口を言われなくなった事で、前みたいにはマイナスな思考に陥らなくなったかも知れない。