「夏海！凄い！」
「私も、未知に関してはどうなんだろうって、思っていたから代弁してくれて嬉しいよ！」
「俺も、未知が柊さんにブスって言うのには笑ってしまった！！ブスはどっちだよ！！みたいな！！」
「夏海ナイス！」



あれ、私は嫌われていたんじゃないの？

私はブスなんじゃないの？



その答えが出せないまま皆のヒーローになった、夏海を見ていた。



「明日菜！そろそろ帰ろっか！」



夢がそう言うと、夏海も帰る準備を始める。



「さあ、帰って。明日菜の家に集合！！」
「うん！」



私は幸せ者だ。



3人で通学路を通り家に向かう。

その辺に咲いている紅葉が綺麗で、見とれてしまう。

日常に見える、美しいモノを見て感動出来るのも皆のお陰。

最初に夢とバイバイして、夏海とも別れる。



「帰ったら明日菜の家に向かうから、待っていてね！」
「うん！」



家に帰ると、直ぐに制服から私服に着替え、夏海と夢の到着を待った。



部屋を片付けていると、インターフォンが鳴り響き、玄関に向かう。



そこには、こんぺいとうの瓶を持った陸斗が優しい笑顔を浮かべて立っていた。