「斎藤君、入ってもいいですか?」

私と斎藤先生が話をしていると、廊下から聞いたことのない声の主が斎藤先生に声をかけた。

誰だろう?

そう思いながらも、見当もつかなかった。

しかし斎藤先生はその声の主が誰だかわかっているらしく、「どうぞ」と答えた。