東の空が白み始めたころ、新選組の隊士らは油小路を後にした。 粛清された御陵衛士の亡骸はそのままにされ、辺りには誰のものかわからない血で地面にいくつもの血だまりができ、民家の壁には血が飛び散った後、刀でできた刀傷、槍でできた穴などがいくつもあった。 それらはこの戦いがどれほど激しかったのかを物語るものであった。