「杉崎、俺と一緒に行動しろ。」

先ほどの戦いで腕がしびれてしまっている私に斎藤先生はそう告げた。

人数的には新選組の方が多いので、ひとりで戦わせるよりもいいと判断した結果だろう。

「わかりました。
足手まといにならないように気をつけます。」

「俺の背中はお前に預ける。
だから、お前は俺にお前の背中を預けろ。」

その言葉に私は大きく頷いて、油小路の中心へ向かって駆けていった。